$a,\ b,\ p,\ q,\ r$ は定数で、$a\neq0,\ p\neq0$ とする。2つの関数 $f(x)=ax+b,\ g(x)=px^2+qx+r$ について、合成関数 $(f\circ g)(x)$ と $(g\circ f)(x)$ が一致するとき、$a,\ b,\ p,\ q,\ r$ の満たすべき条件を求めよ。


$(f\circ g)(x)=a(px^2+qx+r)+b=apx^2+apx+ar+b$ …①
$(g\circ f)(x)=p(ax+b)^2+q(ax+b)+r=a^2px^2+(2abp+aq)x+pb^2+qb+r$ …②
係数を比べて $ap=a^2p$ …③ $2abp+aq=ap$ …④ $ar+b=pb^2+qb+r$ …⑤
③と $a\neq0,\ p\neq0$ より $a=1$
④⑤に入れて $2bp+q=p$ …④' $r+b=pb^2+qb+r$ …⑤'
④'より $p(1-2b)=q$
⑤'より $pb^2+(q-1)b=0$、$b(pb+q-1)=0$、$b=0$ または $pb+q-1=0$
④'を $pb+q-1=0$ に入れて $pb+(p-2bp)-1=0$、$p(1-b)=1$、$p=\dfrac{1}{1-b}$、$p\neq0$ より $b\neq1$
答(として書いたもの):$a=1$、$b=0$ または $b\neq1,\ p=\dfrac{1}{1-b}$、$q,\ r$ は任意の定数
ピンク:$p(1-b)=1$ から下に斜線。最後の行の「$b\neq1$」に下線
「b≠1がダメな理由が分からん」
$b\neq1$ そのものがダメなんじゃなくて、「$b\neq1,\ p=\frac{1}{1-b}$」の枝がまるごと存在しない。①で $x$ の係数を書き写しまちがえて、ありもしない枝が生まれた。
①の2行目は $a(px^2+qx+r)+b$ で合っている。3行目で $x$ の係数を $aq$ と書くところを $ap$ と書いている。
正しくは
すると④は $2abp+aq=aq$、つまり $2abp=0$。$a\neq0,\ p\neq0$ だから $b=0$ しかない。
このあと⑤は $r=r$ になって何も言わない。答は $a=1,\ b=0$($p\neq0,\ q,\ r$ は任意)。
ゆうやの式だと④が $2bp+q=p$ になって、$q$ と $p$ の関係式になってしまった。それを⑤'と組み合わせたから「$b=0$ または $pb+q-1=0$」という2本の道ができた。2本目は写しまちがいの式からだけ出てくる道。
確かめ(2本目の枝の数を入れてみる):$b=\frac12$ にすると $p=\frac{1}{1-b}=2$、$q=p(1-2b)=0$、$r=0$ とする。
$f(x)=x+\frac12,\ g(x)=2x^2$ で
$f(g(x))=2x^2+\frac12$
$g(f(x))=2\left(x+\frac12\right)^2=2x^2+2x+\frac12$
$x$ の項 $2x$ のぶんだけずれていて、一致しない。だからこの枝は答にならない。
「$b\neq1$」の出どころもいちおう:$p(1-b)=1$ で $b=1$ だと左辺が $0$ になって $0=1$。だから $b=1$ は $p(1-b)=1$ の解にならない、という意味。これは計算として合っている。ただその式自体がまちがった④から来ているので、話の前提がない。
逆に言うと、正しい④ $2abp=0$ からは「$b=0$」がいきなり決まるので、⑤で場合分けする場面はそもそも来ない。⑤で $b(\cdots)=0$ の形が出てきたら「④ですでに $b$ が決まってないか」を先に見るとよい。
答 $a=1,\ b=0$;$p\ (p\neq0),\ q,\ r$ は任意の定数
「;pのところの表記のいみがわkらない」
最後の行の書き方がわかりにくかった。ごめん。中身は「$a=1,\ b=0$ で、$p,\ q,\ r$ は何でもいい(ただし $p\neq0$)」というだけ。
「答 $a=1,\ b=0$;$p\ (p\neq0),\ q,\ r$ は任意の定数」の読み方:
答案にはこう書けば十分:
答 $a=1,\ b=0$($p,\ q,\ r$ は任意。ただし $p\neq0$)
さらに言うと、$p\neq0$ も $q,\ r$ も問題文で最初から与えられている定数なので、条件として答えるのは $a=1,\ b=0$ だけでよい。「$a=1$ かつ $b=0$」と書いて、そのあと「$p,\ q,\ r$ は任意」と添える形が読みやすい。
確かめ:$a=1,\ b=0$ なら $f(x)=x$ なので、$f(g(x))=g(x)$、$g(f(x))=g(x)$ で、$p,\ q,\ r$ が何でも一致する。