次の方程式、不等式を解け。
(1) $\dfrac{3x}{x+2}=-x+2$
(2) $\dfrac{3x}{x+2}<-x+2$

(1)
$\dfrac{3x}{x+2}=-x+2$
$3x=-x^2+4$
$x^2+3x-4=0$
$(x+4)(x-1)=0$
$x=-4,\ 1$
(2)
$\dfrac{3x}{x+2}<-x+2$
$(x+4)(x-1)>0$
$x<-4,\ 1<x\quad x\neq-2$
(赤で自分のメモ:「$x+2$ の正負で場合分けが必要 グラフから導くことも可能」・(2) は斜線)
(1) は答えは合ってる。でも分母を払った行で減点される。(2) は答えがちがう(自分で気づいて斜線を引いている)。
(1) どの行か:2行目 $3x=-x^2+4$。両辺に $x+2$ を掛けている。
なぜつながらないか:もとの式は $x=-2$ では作れない(分母が $0$)。掛けたあとの $3x=-x^2+4$ は $x=-2$ も入れられる式なので、解が増えるかもしれない。「$x\neq-2$ のもとで掛ける」「出た解が $-2$ でない」の2つを書かないと、確かめていないと読まれる。
何がまぎれこむか(例):$\dfrac{x^2}{x+2}=\dfrac{4}{x+2}$ を払うと $x^2=4$、$x=\pm2$。でも $x=-2$ は分母が $0$ で落ちて、答えは $x=2$ だけ。今回は出た解 $-4,\ 1$ がたまたま $-2$ でなかっただけ。
削られる理由:分母を払う変形は同値でない。条件を書かずに答えを出すと、答えが合っていても論理の抜けとして減点される。
(2) どの行か:2行目 $(x+4)(x-1)>0$。(1) と同じように $x+2$ を掛けて、不等号の向きをそのままにしている。
なぜつながらないか:不等式に掛けるとき、掛けるものが負なら不等号が逆になる。$x+2$ は $x>-2$ で正、$x<-2$ で負なので、向きが決まらない。メモのとおり場合分けが要る。
何がまぎれこむか(python で確かめた):
つまり $1<x$ は余計にまぎれこみ、$-2<x<1$ はまるごと落ちている。正しい答えは $x<-4,\ -2<x<1$。
(1) $\dfrac{3x}{x+2}=-x+2$ ……① とおく。①の定義域は $x\neq-2$。
$x\neq-2$ のもとで、①の両辺に $x+2$ を掛けると
$3x=(-x+2)(x+2)=-x^2+4$
$x^2+3x-4=0$
$(x+4)(x-1)=0$
$x=-4,\ 1$
これらはどちらも $x\neq-2$ を満たすので、①の解である。
答 $x=-4,\ 1$
(2) 掛ける $x+2$ の符号で向きが変わるので、移項して1つの分数にし、符号を調べる。
$\dfrac{3x}{x+2}-(-x+2)<0$
$\dfrac{3x+(x-2)(x+2)}{x+2}<0$
$\dfrac{x^2+3x-4}{x+2}<0$
$\dfrac{(x+4)(x-1)}{x+2}<0$ ……②
分子・分母の符号を表にする($x\neq-2$)。
$x=-4,\ 1$ では左辺 $=0$ で②を満たさない。
答 $x<-4,\ -2<x<1$
(グラフで書くなら:$y=\dfrac{3x}{x+2}=-\dfrac{6}{x+2}+3$(漸近線 $x=-2,\ y=3$)と $y=-x+2$ の共有点の $x$ 座標は (1) より $-4,\ 1$。双曲線が直線より下にあるのは $x<-4,\ -2<x<1$。式の変形とグラフを1つの答案で混ぜない)