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質問数3-p39-練習13 (2)
2026-11-05・数3教科書 p.46〜47

問題

次の無限級数の収束、発散について調べ、収束すればその和を求めよ。
(1) $\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{1}{(2n-1)(2n+1)}$
(2) $\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}}$

書いたもの

ノートの答案ノートの答案

「第 $n$ 項までの部分和を $S_n$ とすると」
$S_n=\dfrac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}}=\dfrac{\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}}{(\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1})(\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1})}=\dfrac{\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}}{(2n+1)-(2n-1)}=\dfrac12(\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1})$
$=\dfrac12\left(\sqrt{2+\frac1n}-\sqrt{2-\frac1n}\right)$
よって $\displaystyle\lim_{n\to\infty}S_n=\lim_{n\to\infty}\dfrac12\left(\sqrt{2+\frac1n}-\sqrt{2-\frac1n}\right)=\dfrac12(\sqrt2-\sqrt2)=0$ 収束する
ピンクの書きこみ:$\sqrt{2+\frac1n}$ の行から $\dfrac12(\sqrt2-\sqrt2)$ の行までに斜めの取消線、右に「なんで割らんの?」

質問

「なんで割らんの?」

答え

割らないのは、割ると $\sqrt n$ が1つ落ちるから。それより先に、この $S_n$ はまだ和になっていない(第 $n$ 項のまま)。和を取ると $S_n=\dfrac12(\sqrt{2n+1}-1)$ になって、割る場面そのものが無くなる。

まず「割る」の中身。(1) で $\dfrac{n}{2n+1}=\dfrac{1}{2+\frac1n}$ とできたのは、分母と分子を同じ $n$ で割ったから。分数の値は変わらない。
(2) の $\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}$ には分母が無い。ここで $\sqrt{2n+1}$ を $\sqrt{2+\frac1n}$ に書きかえると、全体を $\sqrt n$ で割ったことになる。値を変えないなら

$$\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}=\sqrt n\left(\sqrt{2+\tfrac1n}-\sqrt{2-\tfrac1n}\right)$$

と $\sqrt n$ を外に残すしかない。ノートはこの $\sqrt n$ が落ちている。残すと「$\sqrt n\to\infty$」と「かっこの中 $\to0$」のかけ算で、この形のままでは極限が決まらない。だから割らない。
確かめ:$n=4$ だと $\sqrt9-\sqrt7=0.354\cdots$ に対し、ノートの式は $\sqrt{2.25}-\sqrt{1.75}=0.177\cdots$。ちょうど $\sqrt4=2$ 倍ずれる。

次に、本当の問題。「第 $n$ 項までの部分和を $S_n$ とすると」と書いたあと、右に書いたのは第 $n$ 項 $a_n=\dfrac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}}$ そのもの。$k=1$ から $n$ まで足していない。
有理化までは正しい。$a_k=\dfrac12(\sqrt{2k+1}-\sqrt{2k-1})$ を $k=1,2,\dots,n$ と並べて足すと、となりどうしが消える((1) と同じ形)。

$$S_n=\dfrac12\left\{(\sqrt3-\sqrt1)+(\sqrt5-\sqrt3)+\cdots+(\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1})\right\}=\dfrac12(\sqrt{2n+1}-1)$$

これは $n\to\infty$ で $\infty$。答えは「発散する」で、ノートの「収束する」と逆。

ノートの「$0$」はたまたま合っていて、それは $\displaystyle\lim_{n\to\infty}a_n=0$(第 $n$ 項の極限)。$\sqrt n$ を落とさず計算しても $a_n=\dfrac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}}\to0$ になる。でも $a_n\to0$ でも級数が収束するとは限らない(この問題がその例)。逆の「$a_n$ が $0$ に近づかなければ発散」は言える。収束を言えるのは $S_n$ の極限だけ。

確かめ(数値):$n=10$ で $\sum a_k=1.791\cdots$、$\dfrac12(\sqrt{21}-1)=1.791\cdots$。$n=1000$ で $21.87\cdots$ とふえ続ける。一方 $a_{1000}=0.0112\cdots$ は $0$ に近づいている。

図:$a_n$ は $0$ に近づくのに、$S_n$ はふえ続ける。

1234567891012xyOaₙ(第n項)Sₙ(部分和)第n項と部分和

答 (2) は発散する(正の無限大に発散)

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